ヨガトレーナー 川村 健二郎(カワムラ ケンジロウ)
陸上自衛隊を退職後、某ジムのトレーナーを経てヨガ・ピラティスインストラクターの道へ。自身のスポーツ経験から柔軟性の大切さを痛感しヨガ・ピラティスの魅力に引き込まれる。ヨガ・ピラティス2つの資格を取得した現在でも、お客様の要望に幅広く対応できるよう新たな分野に挑戦中。
自衛隊という異色の経歴を持つパーソナルトレーナーの川村さん。現在は、福岡市内・市街と幅広く活動されているトレーナーさんです。ヨガとピラティス、2つの資格を持つ川村さんのパーソナルトレーニングに対する考え方や独自の指導方法についてインタビューさせていただきました!激しい運動が苦手な方、柔軟性を高めたい方、ヨガ・ピラティスどちらも受けてみたいという方におすすめのパーソンルトレーナーです。
- Qトレーナーになろうと思ったきっかけ
- 自衛隊からトレーナーという異色の経歴を持つ川村さん。なぜトレーナーになろうと思ったんでしょうか。そのきっかけについて教えてください。
選手よりもサポートする側に憧れて
川村さん「高校卒業して長崎で自衛隊に就職しました。入隊して6年目のほど経ったときに転職を考えまして、その時に福岡で専門学校が開校するという話を聞きまして、それで入学したのがトレーナーになるきっかけです。」
長崎で自衛隊に6年ですか。当時はまだ今よりもずっと若いのに結構長いですよね。しかも、開校が転職理由としても自衛隊からトレーナーに転職とは個人的にあまり想像できないのですが、根本のきっかけみたいなのはあるんですか?
そうですね。もともと学生時代にサッカーをやってたことがあって、その当時から何かスポーツに関わる仕事に携わりたいと思ってたのはあります。
選手側だけじゃなくてサポートする側にも同じように興味がありましたし、違う職が考えられなかったのもあるのかなかと。
なるほど。トレーナーになる方の多くがもとスポーツをしていたというケースは多いですね。ちなみに、今教えていらっしゃるのはヨガとピラティスだそうですが、それはどういった経緯で2つの資格を取られたんですか?
一番はじめは、ヨガにはまったこともあってヨガのトレーナーとして活動してました。それから色んなお客様と接することも増えて、それに合わせていろんな要望もいただくようになっていったんですね。
でも、要望の中には正直ヨガだけではカバーできないことも出てきまして、それで自分の幅も広げたいということもあり”ピラティスもの資格も取得した”という感じです。
そういうことだったんですね。最近は両方も組み合わせたパーソナルトレーニングもありますよね。おっしゃる通り1つの資格よりは2つの資格を持っている分、それだけ幅広くニーズに応えることができますね。
そうですね。
どちらも一般的には似てるように思われがちですが、全然違っていて、それぞれの良さがあります。組み合わせて応用することで幅も広がります。
なるほど。自分の幅を広げるためにというよりは、対応できるようにと考えた結果取得されたんですね。
- Qパーソナルを受けている方の年齢層・特徴について
- ヨガ・ピラティスと2つのインストラクターとして指導されている川村さんですが、お客様はどういった方が多いですか?悩み・特徴などはありますか?
男性、女性で分けると女性のほうが圧倒的に多くて、自分の場合は9割女性のお客様です。
年齢層は一番若い人で中学生。年配の方になると50代の方が多くて悩み・要望で多いのはダイエットが一番ですね。
男性が1割ですか?さすがにそこまで少ないのは川村さんが初めてかもしれないです。何か理由があるんですかね。
川村さん「そうですね。自分が教えているのが、筋力・筋量アップをメインとしたパーソナルトレーニングではないのでそれが理由だと思います。多分、ヨガ・ピラティスはどこも女性のお客様が多いと思いますよ。」
確かに。それは以前お聞きしたトレーナーの方も同じでした。ちなみに、悩みで言うとダイエットが一番ということですが、他にどういった依頼がありますか?
ダイエット以外では、メンタル面でご相談いただくことがあります。
メンタルですか?ちょっと想像できないんですが具体的にどういうことですか?
例えば、ストレスなど精神的な面が原因で体調を崩された方ですね。病院の先生からおすすめされて来られる方もいますよ。
お医者さんが”ヨガを進める”んですか?
はい。
もともとヨガは、フィットネスだけを目的としたものではなくて、感情をコントロールするという目的もあるので単に柔軟性を高めるためだけではないんですね。
感情や五感に心を乱されないよう自分をコントロールするという働きもあります。そういう理由で、お医者さん中には進める方もいるのかなと。
へ~。ということはお医者さんの中にはヨガを認めて方もいるんですね。こういった機会がないと絶対知ることがなかった情報です。勉強になります。
- Q初めての方への対応について
- 川村さんは、パーソナルトレーニングがはじめてという方に対して何か気を付けていること、心がけていることはあったりしますか?
川村さん「特別なにかしているわけではないですが、はじめての方は緊張されていることが多いので、何気ない会話をして緊張をほぐすようにはしてます。」
特別何かしてもらうよりも、そういう何気ない会話のほうが個人的にも嬉しいですね。入りこみやすいというか何でもいいので聞いてもらったりするとそこからまた会話が生まれますし、気付けば緊張もなくなりそうだし。
そうですね。
はじめてだとどうしても緊張してしまって体が硬くなるので日常のことでも何でも話しながら緊張を解くほうがいいのかなと。
分かります。川村さんも今日インタビューが始まる前のかなり緊張されてたので、何気ない会話から入るのが個人的にも一番いいかなと思います。(笑)
川村さん「笑)確かにですね。言われてみればそうでした。」
- Q川村さんのこだわりについて
- 川村さん自身のことでもいいのですが、トレーニングや普段の生活で何かこだわっていることはありますか?
こだわっているというか当たり前ですが、もともと好きということもあって解剖学に基づいた指導には心がけてます。
パーソナルに限らず、解剖学はかなり重要視されてますよね。川村さんはヨガやピラティスで解剖学をどのように意識しているんですか?
自分の場合は、一つひとつの動作をしてもらうときに、その動きの中で、
”体をどのように動かせば機能的なのか”
という点をちゃんと伝えるようにしていて、意味を理解してもらいながらやってもらうことを意識しています。
なるほど。おっしゃる通り筋トレでも同じで、意識してするのとしないのでは効果も変わってくると言われてますよね。ヨガ・ピラティスでも同じなんですね。
はい。
ただ動作を見て真似るのと、ちゃんとその意味を理解してやるのとではキツさも違いますし、それだけ体への影響も変わると思います。
楽しくやってもらうのも大事ですが、せっかくなら意味をちゃんと理解してやってもらいたいです。
やっぱり意識するということはジャンル問わず大切ですね!慣れるまでは大変ですけど、慣れてしまえば意識せずともできてますし、意味を理解してるほうが結果も変わってきますよね。納得です。ちなみに、他に何かこだわっていることはありますか?
そうですね…。
これもこだわりになるか分かりませんが、”あえて厳しく指導する”というところでしょうか。
いつもというわけではないですが。
厳しくですか?川村さんとは付き合いが長いですが意外です。(笑)それに、今までインタビューさせていただいたトレーナーさんの中では珍しいほうだと思います。どういった点で厳しくされているんでしょうか。
例えば、ヨガ・ピラティスはゆっくりとした動作が多いんですが、その動作の中で状態を一時キープすることがあります。
ダンベルを使ったりするわけではないので、筋トレのようなキツさはありませんが、ゆっくりとした動作なので慣れてないと地味にキツいんですね。
わかります。ピラティスを少し体験しましたがめちゃくちゃきつかったです…。
ですよね。(笑)
ただ、そのキープにもちゃんと意味があります。
でも、お客様には「長すぎる…。」と言われてしまうことも多々あったり…。
慣れるまではキツイのも分かるんですけど、そこはあえて厳しくすることで、その動作・キープの重要さ理解してもらうようにはしてます。
自分のためにやることですからね!やさしくされて意味がないことやってもしょうがないので、逆にそういう厳しさはありがたいです。
- Q自分自身を客観的に見て
- 個人的には優しいイメージが強い川村さんですが、川村さんは自分自身を客観的に見てどういうトレーナーだと思いますか?
川村さん「んー。どういうトレーナー…。」
考えたことないですよね。皆さんいつも悩んでます。(笑)
そうですね。考えたことないですね…。
例えば、やさしい・きびしいで言うとどうですか?
どちらかというと、やさしいでしょうか。
ただ、さっきお話したように時には厳しいときもありますが、基本的にはあまり怒れないほうだと思います。
確かに川村さんは昔からの知り合いですがあまり感情的になっているところも見たことがありませんし、基本的には怒れない方なのでやさしいトレーナーさんで間違いないと思います。(笑)
川村さん「笑。常に厳しく教えるというのはどちらかというとちょっと苦手です。結果を出してもらうには厳しさももちろん大事なんですけどね。」
- Qパーソナルトレーナーになってみて
- パーソナルトレーナーとして活動し始めてみて何か印象に残ってることや、「なってよかった」と思える出来事はありましたか?
お客様の姿勢、気持ちにも変化があること
川村さん「皆さん同じだと思いますが、トレーナーとしてよかったと思うことは目標に対してちゃんと結果が出ることです。先ほどお話したように、厳しく指導するときもあるんですけど、その分ちゃんと結果として返ってくるので嬉しさもあります。」
結果に対して共に喜べるのはイイですね。トレーナーさんにもそうやって思ってもらえるとやりがいがありますし、もっとがんばる気になれます。
そうなんですよ。目標達成した本人が一番嬉しいと思いますが、そうやって一つのことに対して一緒に喜べるのもこの仕事の魅力だと思いますし、毎回やってよかったと思えます。
それにちゃんと結果が付いてくると、身体だけじゃなくて気持ちの面も皆さん変わっていくのが分かります。
どういうふうに変わりますか?
レッスンで一緒にやったことを自主的に家でやったり、前向きな言葉が多くなったりと、初めての時に比べて明らかに自主性が高くなります。
明らかに気持ちの面の変化が見えますね。
なるほど。そもそもパーソナル受ける方のほとんどが自分一人で出来ないというのが理由だと思うんですよ。なのに自主的にやるようになるのは、トレーナーさんにとってもうれしいですよね!
- Q川村さんの今後について
- 最後に、パーソナルトレーナーとして、またトレーナーとして今後チャレンジしていきたいこと、既にしていること、目標などはありますか?
チャレンジしたいことはいろいろあります。
どんなことですか?
一つ目は自分のスタジオを持つことです。
フリーでされている方でスタジオ・ジムを持っている方は少ないですからね。やっぱり川村さんもそう思われるんですね。
そうなんですよ。
自分のスタジオがあると移動の時間も短縮できますし、グループ・パーソナルどちらも好きなときにスケジュールが組みやすいです。
それに借りるよりも費用が抑えられるので、その分レッスン費用も見直すこともできるのかなぁと。
そこは大きいですよね。まだまだパーソナルトレーニングの認知度は低いので、相場よりも安い金額(大体5000円ほど)でも高いと思われがちです…。少しでも安くなるとまずきっかけが作りやすいです!
はい。
なので、いつかそう遠くないうちには叶えたいですね。
期待してます!ちなみにその他でチャレンジしたいこと、やりたいことはありますか?
その他で今後チャレンジしたいこととで言えば、新しい資格です。
今やってるピラティスに機械・マシンを使ったマシンピラティスというのがあるんですが、そのマシンの中にリフォーマーというのがあります。
そのリフォーマーの資格は取りたいですね。
リフォーマーって何ですか?それを使うとどう違うんですか?
川村さん「リフォーマーは簡単に説明すると道具を使って自重で行うトレーニングです。」
へ~。メリット的にはどういったところでしょうか。
リフォーマーマシンを使うと動きをアシストしてくれるので、怪我をしている方・運動をする習慣がない方(初心者の方)でもトレーニングができるようになります。
もちろん、日常的に運動をされている方でも使えるますし、通常よりも筋肉を効率的に鍛えることができるというのがメリットでしょうか。
なるほど。それはいいですね!ケガをしていても運動ができるのは大きいです。また、初心者・高齢者の方でも安全に運動ができる。この仕組みは是非広めてもらいたいです。
運動は好き嫌いに限らず、適度であれば健康にも関係するので、ケガをしている方・高齢者の方だけではなく体が不自由な方、障害がある方でも今後サポートできるような環境は広めていきたいと思ってます。
本当に叶えてほしいです、時間とお金はかかると思いますが応援してます!
ありがとうございます、がんばります。
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トレーナー
- 川村 健二郎(カワムラ ケンジロウ)
- 陸上自衛隊を退職後、某ジムのトレーナーを経てヨガ・ピラティスインストラクターの道へ。自身のスポーツ経験から柔軟性の大切さを痛感しヨガ・ピラティスの魅力に引き込まれる。ヨガ・ピラティス2つの資格を取得した現在でも、お客様の要望に幅広く対応できるよう新たな分野に挑戦中。
取材・この記事を書いた人
ライター兼・運営スタッフ。身障者、高齢者にもパーソナルトレーニングを広めるために日々活動中。
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ヨガ・ピラティスインストラクター、2つの資格を持ち、福岡市内・市街と活動されているパーソナルトレーナーの川村さん。
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また、一人ひとりの状態、悩みに合わせてメニューも考案されています。やさしく教えてもらいたいという方に特におすすめのトレーナーさんです。