JBBFの特徴と大会参加方法を詳しく解説!
はい、おなっすパクチー大原です。今回は筋トレをしている人が大会出場をする上での競技、主催団体、自分に合った大会の選び方、出場方法について解説していきます。
団体、大会が多いので数回に分けてお送りします。
第一回目は、現在国内で最も歴史があり出場者数も多いJBBF。大会参加を考えている方、どの団体の大会に出ればいいのか悩んでいる方は是非参考にしてください。
目次
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の3つの特徴
- 1.競技人口が圧倒的に多い
- 2.ドーピングチェックがある
- 3.大会の出場方法が分かりにくい
現在のJBBFが発足されたのは1955年も前のこと。これから紹介する団体の中でJBBFの歴史は最も古く、その歴史の古さもあり競技人口は多団体よりも圧倒的に多くなっています。
また、JBBFは唯一ドーピングチェックを行っている団体であるため、ボディビル・フィジークという競技において薬物に汚染されておらず、クリーンなものにするための仕組みも導入しています。
ただし、歴史が古いことも関係してか、一番大きな団体でありながら大会の申し込み方法がかなり分かりにくく、改善を希望する声も多く見受けられます。そのため、この記事ではJBBFに参加するための方法をやさしく解説していきます。
「あれここどうするんだっけ?」と思ったらこの記事を読み返すようにしてください。いざという時のために必要なリンク等も張ってあるのでブックマークをおすすめします。
JBBFの競技種目と解説
JBBFで行われている競技とその簡単な解説は以下の通り。
男性
男性競技の始めやすさとしてはフィジーク > ボディビルになる。
ボディビル
ビルダーパンツを履き、全身の筋肉を強調させるためのポーズをとります。その中でも全身の筋肉量・筋肉の輪郭・バランス・ポージングなどが主に評価基準となります。
オードリーの春日、なかやまきんに君、アーノルドシュワルツェネッガーといった人がこの競技を行っていることで有名。(筆者、大原もこの競技です。)
- 主な審査基準
- 全身の筋肉量・筋肉の輪郭・バランス・ポージング
フィジーク
フィジークのコンセプトは海の似合う男。サーフパンツを履いた状態でポージングを行います。
ボディビルは体のシェイプラインが「V」になるような逆三角形の体が評価されますが、フィジークで評価される体のラインは「T」。肩幅の広さとウエストの細さが重要視されます。
最近日本人初のプロ選手になった竹本直人さんがフィジーク選手として有名。
- 主な審査基準
- 肩幅の広さとウエストの細さ
女性
JBBFで行われる女性競技の始めやすさ。
- 1.ミス21健康美
- 2.フィットネスビキニ
- 3.ミスボディフィットネス
- 3.ミスフィットネス
- 4.フィジーク
※ミスボディフィットネスとミスフィットネスは同等。
フィジーク
女性の場合、ボディビルという部門がフィジークという部門になり、ポーズも男性が行うボディビルのポーズとは違い女性らしさを出すための規定ポーズをとり全身の筋肉をアピールします。
身に着けるものは女性用のポージングスーツ(ビルダーパンツとブラジャー)。評価される基準は男性ボディビルと同じです。
- 主な審査基準
- 全身の筋肉量・筋肉の輪郭・バランス・ポージング
ミスボディフィットネス(フィギュア)
女子フィジークとほぼ同じポージングスーツと着用。フィジークと異なるのはハイヒールを履くこと。筋肉の審査基準は女子フィジークと同じですが、その競技特有のポーズと歩き方によって審査されます。
- 主な審査基準
- 歩き方・ポージング
ミスフィットネス
競技エアロビクスのようなパフォーマンスを行う場面と筋肉美を競う場面があります。自分の好みのコスチュームを着て、自分の考えたパフォーマンスを行う。
- 主な審査基準
- パフォーマンス・筋肉のバランス、美しさ
フィットネスビキニ
ビキニスーツとハイヒールを着用し、フォーキングやポージングでエレガントさを出す歩き方・立ち姿勢が重視されます。フィジークやボディフィットネスほどの筋肉量、皮下脂肪量の少なさは評価されません。
- 主な審査基準
- 歩き方・姿勢
ミス21健康美
ビキニ&ハイヒール、ワンピースの水着&ハイヒール、ビキニ&素足の三種類を着用します。トレーニングによってシェイプアップされた女性らしさを持った健康美を採点します。
フィットネスビキニよりもさらに筋肉量、皮下脂肪量の少なさは評価されません。
- 主な審査基準
- 女性らしさ・健康的な身体
大会の種類と難易度
JBBFのボディビルとフィジークは、大まかに4つの種類に分けられます。参加しやすい順は以下の通り。
- 1.地域オープン大会
- 2.地方オープン
- 3.地方選手権
- 4.ブロック・社会人選手権
- 5.JBBF主催選手権
JBBF主催選手権大会
大会の一例
- 男子日本ボディビル選手権
- 女子日本フィジーク選手権
- オールジャパンメンズフィジーク
- オールジャパンミスボディフィットネス選手権
- オールジャパン瑞フィットネス選手権
- オールジャパンフィットネスビキニ選手権
これらの大会はそれぞれの競技の中でも日本一を決めるような非常にハイレベルな大会。
ブロック(小ブロック)・社会人選手権大会
大会の一例
- 東京オープンボディビル選手権
- 東京オープンミスビギナー選手権
- 中国オープンメンズフィジーク
- 北陸甲信越男子ボディビル選手権
- 九州沖縄壬生ボディフィットネス選手権
- 日本社会人ボディビル選手県
- ミスター東京ボディビル選手権
地域名+オープン+競技名の構成で開催される大会は初心者でも参加できるように作られた大会です。まず大会に出てみたいと思った人はオープンと名の付く大会に出ることをおすすめします。
それ以外の大会では、基本的に数年間大会に出続けているような選手が参加するのでレベルは高くなります。その中でも東京で行われるものが全体的にレベルの高い傾向にあります。
地方選手権大会
大会の一例
- 岡山県ボディビル選手権
- 茨城県メンズフィジーク選手権
- 長野県フィットネスビキニ選手権
- 福岡県女子フィジーク選手権
地方選手権大会はいわゆる県大会で、それぞれの県での1位を決めます。
オープンと名のついた大会も初心者向けですが、県大会だともしかするとボディビルの経験が浅くても10位以内に入賞することも可能かもしれません。
地方オープン選手権大会
大会の一例
- 大阪府メンズフィジークオープン大会
- 宮城県メンズフィジークオープン大会
- 男子岡山オープンボディビル選手権
- 福岡県オープンフィットネスビキニ選手権
筋トレを初めて1~3年のうちに表彰台を確実にとりたいという人は、それぞれの県で行われる大会がおすすめです。大会参加人数も少ないので必然的に表彰台に手が届きやすくなります。
地域オープン選手権大会
大会の一例
- 湘南オープン選手権
位置づけ的には地方オープンと変わらないレベルの大会と思っていいでしょう。
大会一例では上げ切れなかった大会が数多くがあるので詳しくはリンク先のページをご覧ください。
出場方法
JBBFの大会に出るためには以下の3つの手続きが必要になります。
- 1.選手登録申請
- 2.ドーピング講習の受講
- 3.自分の出たい大会への申請
1.選手登録申請
選手登録に関しては二通りのパターンがあります。
- 1つ目
- JBBF加盟ジム(ゴールドジムなど)の会員の場合はジム経由で申し込みをすること。この場合、ゴールドジムだと選手登録のための書類を受け取ることができ費用もかからずに済みます。
- 2つ目
- 個人で選手登録の申し込みをすること。JBBF加盟のジムの会員でない場合は、この方法で登録する必要があります。選手登録のための書類を用意した上で登録費用の1万円が必要です。
選手登録申し込み書類を自分で用意する場合はJBBF公式サイトの「登録」をクリックすると書式がダウンロードできます。
選手登録申し込みをするとジム登録の場合は通っているジムから、個人登録だと郵送で選手登録証が配布されます。選手登録証は大会参加時に必要となるので無くさないよう保管しましょう。
- 県別JBBF加盟ジム一覧
- https://www.jbbf.jp/List/_List.html
2.ドーピング講習の受講
ドーピング講習は必ず受けなけらばなりません。一度受けた人も3年に1度のスパンでドーピング講習を受け直す必要があります。
講習がいつ開催されるのかは自分の住んでいる地域のJBBF公式ホームページのNEWS欄で見ることができます。
講習会を受けるとJBBF講習会受講管理カードというものを500円支払うことで渡されます。これもまた選手登録証と同じく大会時に必要になるので大切に保管してください。
3.自分の出たい大会への申請
個別の大会への申し込みに関してはかなり分かりにくいです。自分が参加したい大会を選択し、その大会が何月に開催されるのかを日程表を見て把握しておきましょう。
その大会が開催される3~2か月前にJBBF公式ホームページの「大会」から「JBBF主催選手権大会」に進むと、「選手権」・「都道府県」・「年月日」を選択できるページに移動します。
自分が参加する大会の区分(面倒でなければ全ての選手権、都道府県)と年月日を入力します。
JBBF側が大会の詳細について公表していれば出場申込書の書式データ、開催要項などが分るのですが公表していなければ何もわからないままです。
大会の詳細について公表されて申し込みの締め切りが終わるまで大よそ2週間しかありません。そのため大会の2~3ヶ月になったら週一のペースでJBBFのホームページを開き確認しておきましょう。
※いつの間にか締め切りを過ぎており出場できず、という結末になってしまいます。(JBBFの大会に出場する際に一番ネックなのがこの部分)
大会の詳細について公表がされていた場合は、出場申込書をコピー&開催要項を読んだ上で、記入した出場申込書とともに出場申込書で指定されている金額をJBBF加盟ジムまたは郵送でJBBFまで郵送すると大会申し込みが完了します。
大会参加費用については大会ごとで異なるので都度確認する必要があります。
まとめ
第一回目となる今回の記事はJBBFについて説明しました。
かなり長くなってしまいましたが、参加を検討されている方にとっては参考にしていただける内容になっていると思います。また、一度参加してしまえば方法自体は難しいものではありません。
参加を検討されている方、興味がある方は是非参考にしていただき大会に参加してみてください。またトレーニングに対する意識も変わりますよ!
各団体の参加方法と特徴
取材・この記事を書いた人
通称パクチー大原。フリーのパーソナルトレーナーとして活動中。TwitterやYOUTUBEで「『こうすればもっと早く筋肉をつけられるのに‼️ダイエットができるのに‼️』という過去の自分に教えたい筋トレ&ダイエット情報」を発信している。2023年の東京ボディビル選手権で優勝します。
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今回は筋トレをしている人が大会出場をする上での競技・主催団体・自分に合った大会の選び方・出場方法について解説していきます。第一回目は、現在国内で最もと歴史があり出場者数も多いJBBFです。