コンセントレート、ハイドロリセート、アイソレート、プロテインの種類と選び方
はい、おなっすパクチー大原です。
今回はプロテインに関する話ですが、皆さんがよく飲んでいるホエイプロテインにも種類があることを知っていますか?
トレーニングをしている方の多くは知っていると思いますが、中には詳しく…具体的には…という方もいるでしょう。
そこでこの記事では、そういった方のために、具体的にどういった種類があり、どう違うのか分かりやすく解説します。
ホエイとは何か
3つの種類を詳しく説明する前に「ホエイ」についても説明しておきます。
そもそもホエイプロテインのホエイとは何か?
簡単に説明するとホエイとは乳清のことです。乳清とは、チーズなどの凝固物を作る時に出る乳脂肪分・カゼイン(タンパク質)を取り除いた液体。
ホエイプロテインは、牛乳が原料となっていて、この牛乳をカゼインとカードと呼ばれる2種類の物質に分離します。
そして、カードという部分からホエイプロテインの主成分であるホエイを取り出すことができるのです。
3つのホエイプロテインと目的に合わせた選び方
ホエイプロテインには、コンセントレート・ハイドロリセート・アイソレートと3つの種類があり、その効果もそれぞれ違います。
コンセントレート(WPC)
(WPC:whey protein concentrate)は、以下2つの種類よりも安価なプロテインで、一般的によく目にする種類になります。
WPCはホエイから水分を抜いて作られます。ホエイプロテインのタンパク質含有量は大よそ70~80%。残りの30~20%は脂質や炭水化物が含まれます。
- WPC
- タンパク質含有量は大よそ70~80%
- 30~20%は脂質や炭水化物
炭水化物は、乳糖と呼ばれるもので、人によっては消化吸収できず下痢をしてしまう可能性があります(乳糖不耐症)。そういった場合には”ホエイプロテインアイソレート”を飲むことで下痢を起こしにくくなります。
- 安価
- 乳糖不耐症の人は下痢を起こす可能性あり
アイソレート(WPI)
(WPI:whey protein isolate)は、WPCに含まれている脂質や炭水化物を取り除いてタンパク質含有量をさらに高めたものです。
WPIのタンパク質の含有量は100g当たり90g以上になっており、乳糖がほとんど入っていないため上記で説明したようにWPCでお腹を下す人はWPIもおすすめです。
また、WPCだと炭水化物や脂質も入っているので、減量中の人でも三大栄養素の計算が面倒という方は基本的にタンパク質しか含まれていないWPIを飲んだほうが栄養素の計算が楽になります。
価格は、WPC(コンセントレート)よりもWPI(アイソレート)のほうが若干高くなっていますが、WPIはWPCよりも100gあたりの含有量が多いので、タンパク質だけで見るとそこまで価格は変わりません。
飲むタイミングはトレーニング後やトレーニング前、食事代わりに飲のがおすすめです。
- WPCよりも若干高い
- タンパク質含有量は最低でも80%以上
- 乳糖の含有量が少ない
ハイドロリセート(WPH)
(WPH:whey protein hydrolysate)を語る上で必要なのがタンパク質の繋がりについてです。
タンパク質は、アミノ酸の繋がりによって構成されていて、そのアミノ酸の繋がりの長さで消化吸収速度も変化します。(タンパク質⇒ペプチド⇒アミノ酸)
タンパク質よりもペプチドやアミノ酸のほうが早くなります。また、効果の違いですが、WPI(アイソレート)よりも若干WPHのほうがトレーニング後の回復速度が速くなったという結果が出ています。
WPH(ハイドロリセート)もWPC(コンセントレート)と同じく乳糖が含まれているので、お腹を下した経験のある人は飲まないほうが良いでしょう。
WPH(ハイドロリセート)は、他のプロテインよりも消化吸収が早いため、トレーニング中であっても筋肥大に必要なタンパク質を筋肉に送り込むことができます。
ちなみにEAAも筋肉の材料となるすべてのアミノ酸(必須アミノ酸)が含まれていますが、プロテインは他の必須アミノ酸以外のアミノ酸も摂取することができるためEAAよりもメリットが大きいと言えます。
ただし、WPHには1つデメリットがあります。
それは値段が高いこと。お金に余裕があって少しでも効果を得たいという人はWPHを選択すると良いでしょう。
- 高価
- タンパク質含有量は最低でも90%前後
- 消化吸収が早い
目的別に選ぶなら?
何を優先するのかを決めると種類も選びやすくなります。
- 安さ重視 = コンセントレート(WPC)
- バランス重視 = アイソレート(WPI)
- 質と吸収重視 = ハイドロリセート(WPH)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的にホエイプロテインを買うなら乳糖や無駄な脂質の入っていないWPIがおすすめです。少しでも安く買いたいという場合はWPCを買ってあげると良いでしょう。
また、最後に私のおすすめのメーカーはマイプロテインになります。マイプロテインは、すべての種類が低価格で販売されているので特段のこだわりがなければおすすめです。
以上、パクチー大原でした~
取材・この記事を書いた人
通称パクチー大原。フリーのパーソナルトレーナーとして活動中。TwitterやYOUTUBEで「『こうすればもっと早く筋肉をつけられるのに‼️ダイエットができるのに‼️』という過去の自分に教えたい筋トレ&ダイエット情報」を発信している。2023年の東京ボディビル選手権で優勝します。
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今回は、トレーニングをしている人でもよく理解していない人が多いプロテインの種類、コンセントレート、ハイドロリセート、アイソレートについてです。