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正しいプロテインの選び方

正しいプロテインの選び方


ライター

みなさんプロテインはどのように選んで買っていますか?ドラッグストアやスポーツ店にも売ってますし、ネットでしか販売していないものもあります。今回はプロテインの選び方についてご紹介したいと思います。

はい、おなーすパクチー大原です。

さて、みなさんプロテインはどのように選んで買っていますか?今やドラッグストアやスポーツ店にも手軽に購入できる物もあれば、ネットでしか販売していないものもありますよね。

値段もそれぞれ違ったり、中には減量用や増量用・女性用・子供用のプロテインなんかもあります。そんな多種多様なプロテインが沢山あふれ誰でも簡単に購入できるようになりましたが、「どれを選べばいいのか分からない」という声もたくさん聞くようになりました。

そこで今回は、筋力・筋量アップにもダイエットにも必要不可欠な基本の基であるプロテインの選び方についてご紹介します。

国内産、外国産の違い

正しいプロテインの選び方

プロテインには国内産と外国産の違いがあります。人によっては”海外産のプロテインは危険だ”と思われていますが果たしてそうなのでしょうか?

結論から言うと外国の製品だから危ないということはありません。

海外のプロテインの中でも大手(メジャーなブランド)が出している商品は安全です。また、海外のプロテインのほうが生産コストが安く、日本の物より安い価格で手に入れることができるためコスパ重視の人には海外のプロテインがおすすめです。

逆に国内産のプロテインは皆さんのイメージ通り、安全でドーピングに引っかかるような禁止物質が入っていた…なんてリスクが非常に低いのが特徴です。というのも過去に海外のサプリに禁止されている成分が入っていたという騒動もあったからです。

ですので、多少値段は高くてもいいから確実に安全なものしかとりたくないという方は国内産のプロテインをとることをおすすめします。

ホエイプロテインか、ソイプロテインか

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プロテインは、基本的にソイプロテインとホエイプロテインの二種類が販売されています。

これも上記と同じで、目的・体質にも関係しますが基本的にはホエイプロテインを摂るほうが良いです。理由は、ホエイプロテインのほうがBCAAというアミノ酸の量が多く筋肉の合成を高める作用があるためです。※1

大豆プロテインにもアルギニンという筋肉の合成を高める物質がホエイよりも多く含まれているのですが、単体でプロテインをとるならホエイプロテインがおすすめということになります。

用途別プロテインの選び方

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根本的な考え方としてプロテインはたんぱく質を摂るためのものなので物差しにすべき点として以下が挙げられます。

  • 1.たんぱく質がプロテイン100g中に何パーセント含まれているか
  • 2.安く手に入るか
  • 3.飲める、飲みやすい味か

価格を重視する方がプロテインを選ぶ時の流れは、”プロテインパウダーに100g当たり何グラムのたんぱく質が含まれていて、そのたんぱく質が100g当たり幾らするのか”になります。

そして価格を比較した中で一番安いものがあなたが選ぶべきプロテインです。

子供用のプロテインなのか、減量用のプロテインなのか、増量用のプロテインなのかどうかを基準にするのは適切ではありません。それぞれのプロテインを選ぶ方は下記の目的に沿っているかどうかが重要です。

減量用プロテイン

おもに減量用のプロテインは大豆プロテインで腹持ちがよく、代謝を上げ体を引き締める効果が期待できるというようなことが言われていますが、実際にほとんどその効果を感じることができないでしょう

また、大豆プロテイン以外にも血糖値の上昇を抑える成分や、炭水化物から脂肪への蓄積を抑制する成分が入ったものがありますが、これもほとんど効果を感じることはできないと思います。

なぜなら、基本的にダイエットは実際の運動と食事制限、三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)それぞれを食べる比率が重要になってくるからです

子供用のプロテイン

子供用のプロテインは、子供の成長を助けるというキャッチコピーのもとにカルシウム、鉄、マグネシウム10種のビタミンが配合されていることがあります。

これらの栄養素はもちろん重要なのですが、そのプロテインに含まれている栄養素の絶対量が少なく値段も高めです。

ビタミンやミネラルを摂りたい場合は、単体にその成分のみを別で買ったほうが断然安いです。国産のものだとネイチャーメイドやDHCの製品を買うほうが良いですし、海外の製品に抵抗がなければより安いものが手に入ります。

ジム独自のプロテイン

ゴールドジムのプロテインは他のケンタイザバスといったプロテインを同じ価格帯で売られているので、国産で安全性なものが良いという方は購入されてもいいと思います。

しかし、他のプライベートジム等が独自に売り出しているプロテインは基本的に割高でブランド料をプロテインの価格に上乗せしていることが大半ですので、お金が有り余っている人・自分が通っているジムを応援したい人以外は買うことをおすすめしません。

値段の違いとその理由

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外国産と国産、国産でもネットのみ買える商品と大手スポーツ店や薬局で買える商品とでは値段に大きな差がある商品があります。

外国産の場合、販売する対象の数が国内に比べ海外は桁違いに多いです。そのためプロテインを生産する量も多く1つあたりのコストをそれだけ抑えることができるのです。

国産の(店頭で購入できる)ザバスやKentai、DNSといった大手メーカーは、大手ショップとの卸値の交渉や有名選手を用いた広告費の影響によってでネット直販できるところに比べると割高になります。

以上の説明だけで勘違いしてはいけないのが、値段が高ければ高品質なプロテインであるということではない点です。個人的な意見としては価格が安く、継続して飲める味のプロテインを選ぶことをおすすめします。

摂取のタイミングと一回当たりの量

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プロテインを摂取するタイミングは、トレーニング直後とトレーニングの60分前です。

トレーニング直後にプロテインを摂取する理由としては、トレーニング終了後3時間(ゴールデンタイム)にわたって筋肉の合成能力が高まっているため。(※1)(※2)

この間に筋肉にたんぱく質を流し込むことが筋肥大のポイントになります。

また、トレーニング直後に肉ではなくプロテインパウダーから、たんぱく質を摂取する理由としては、消化吸収にかかる時間があります。

プロテインの場合、吸収しやすいように作られてあるため、肉に比べると非常に早くゴールデンタイムにおけるタンパク質摂取を逃すことがないのです。

ホエイプロテインを摂取した60分後に血液中に流れる血中アミノ酸レベル(たんぱく質の量)が最も高まるので、トレーニングの60分前にホエイプロテインを飲むようにします

一回あたりに摂取するたんぱく質の目安としては40g。これはたんぱく質は20gではなく40g摂取することにより筋肉が最も合成されたという研究結果が出ているためです。(※4)

購入する際のおすすめのサイト

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プロテインを購入するおすすめのサイトは以下の3つになります。

MYPROTEIN(マイプロテイン)

https://www.myprotein.jp

自社のブランドのみを扱っていて最も安いプロテインが買えるサイトです。

圧倒的な価格の安さもありマイプロテインを利用している人はかなり急増している印象をうけます。かくいう私もマイプロテインを利用しています。マイプロテインの圧倒的な価格の安さはやはり魅力的です。

マイプロテインで売られているImpactホエイプロテインは2.5kg当たり4.880円。このプロテインの場合2500gの82%が、たんぱく質なので2050gのたんぱく質が4880円。100g当たり238円という計算になります。

また、MYPROTEINでは大幅な割引セールを行っていることがよくあるのでコスパを重視したい方にはこのプロテインがおすすめです。

iherb

https://jp.iherb.com/

様々なブランドのプロテインを買うことができます。

ここで買える安全性の高いメジャーなプロテインはゴールドスタンダード100%ホエイ(GOLD STANDARD 100%WHEY PROTEIN) Optimum Nutrition社。

2.27kgで6,420円 79%のたんぱく質含有量 たんぱく質100gあたり358円です。このプロテインはアメリカでも超有名なプロテインで、外国産でとりあえず外したくないという方はこのプロテインがおすすめです。

X-PLOSION

https://x-plosion.jp/

国産のプロテインで安くておいしいものだとX-PLOSIONで売られているホエイプロテインがおすすめです。

味付きのものだと3kgで5,670円 75パーセントのたんぱく質含有量 たんぱく質100g当たり252円になります。

国産のプロテインではこのプロテインがおすすめです。

まとめ

プロテインを選ぶ際のポイントとしては、

  • 1.100g中に何十%のたんぱく質が含まれているか
  • 2.安く手に入るか
  • 3.飲める味か

を押さえたうえでホエイプロテインを飲むようにしましょう。プロテインを飲む場合はトレーニング直後とトレーニングの60分前に40gずつ飲むようにします。

参考文献

※1:
Increased rates of muscle protein turnover and amino acid transport after resistance exercise in humans.Am J Physiol.1995 Mar;265(3 Pt 1):E514-20
※2:
Acute resistance exercise-induced IGF1 expression and subsequent GLUT4 translocation.
Physiol Rep.2016 Aug;4(16).pii:e12907.doi:10.14814/phy2.12907
※3:
Effects of supplement timing and resistance exercise on skeletal muscle hypertrophy.
Exercise Metabolism Unit,Center for Ageing,Rehabilitation,Exercise and Sport;and the School of Biomedicak sciences,Victoria University,Melbourne,Victoria,Australia.
※4:
The response of muscle protein synthesis following whole-body resistance exercise is greater following 40g than 20g of ingested whey protein.
Physiol Rep.2016 Aug;4(15). pii: e12893. doi:10.14814/phy2.12893.
カテゴリ:知識

取材・この記事を書いた人

投稿者・寄稿者
大原 優一 (Yuichi Ohara)

通称パクチー大原。フリーのパーソナルトレーナーとして活動中。TwitterやYOUTUBEで「『こうすればもっと早く筋肉をつけられるのに‼️ダイエットができるのに‼️』という過去の自分に教えたい筋トレ&ダイエット情報」を発信している。2023年の東京ボディビル選手権で優勝します。


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