サラダチキンの選び方と原材料について
近年のたんぱく質ブーム。もちろんこれは前回でも触れたように、これまでの「脂肪を落とす」ということだけでなく「筋肉をつける」ことを意識している人が増えたためです。
また「たんぱく質⇒サプリメントのプロテイン(以下、プロテイン)」ではなく、食品から摂りたいというニーズに応えての商品も増えています。
その代表的な食品であるサラダチキンについて、今回は取り上げようと思います。
サラダチキンの選び方
さてサラダチキンと聞いて、あなたはどの商品を思い浮かべましたか?
よくサラダチキンを食べている人の中には、「セブンイレブンのバジル」とか「ローソンのプレーン」というように決めているかもしれません。
その理由には、エネルギーやたんぱく質量などの栄養成分を見て決めている人もいれば、味がおいしいという理由で決めている人もいるでしょう。もちろんそれも良いと思います。
でもせっかく食事からたんぱく質を摂ることを意識しているのであれば、栄養成分のたんぱく質をチェックして多いものを選ぶだけではなく、さらに良いものを選ぶために原材料もチェックしましょう。
実際のサラダチキンの栄養表示には下記の項目があります。
- エネルギー(kcal)
- たんぱく質(g)
- 脂質(g)
- 炭水化物(g)
- 食塩相当量(g)
最近のサラダチキンの傾向としては、いかにたんぱく質の量を増やすかを各企業が競争しているような見えます。
実際、数年前に発売された商品と比較すると、商品名や内容量などがほとんど同じでもたんぱく質量は増えているものも多いです。
実はそこも選び方のポイントになります。
サラダチキンの原材料をチェック
サラダチキンは鶏むね肉が主な原材料ですが、それ以外にもホエイパウダーや卵たん白、脱脂粉乳などが加えられているものもあります。
これらによってたんぱく質は増加されています。それでは、たんぱく質に関与する原材料もチェックしましょう。
例えば、ホエイパウダーは乳清のこと。つまり、サプリメントのホエイプロテインのことです。
ホエイプロテインはソイプロテインなどと比較しても筋肉を効率よく作れるということはよく知られていることなので、これが加えられているということは筋肉をつくるためにはプラスになります。
逆に卵たん白が加えられている場合は、これによって増量されていると思ってください。簡単に言えばこれがつなぎの役目を果たして水分を肉の中にいれて固めて量を増やしているのです。
同じ役目をするものの代表的なものにはリン酸塩や大豆たん白、乳たん白などもありますが、これらが加えられていたら水分等で重量がふえていると思ってください。
リン酸塩のとり過ぎには注意
ちなみに、リン酸塩についてはとり過ぎるとカルシウムの吸収を落とすので特に注意しましょう。
カルシウムは多くの日本人が不足しがちな栄養素です。日本人の食習慣などから、1日に必要な量がとりにくく、さらには吸収が悪いことも特徴です。
運動時には多く必要にもなる栄養素でもあるため、なるべくリン酸塩を使用しているものをさけたり、もしくはこれを含むものを食べる際にはカルシウムを多く含むものを意識してたべるようにしましょう。
まとめ
今回はたんぱく質量だけでなく、そのたんぱく質に関与する原材料についてお話しました。
次回はそれ以外の栄養素について説明します。
取材・この記事を書いた人
元日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ。プロスポーツ選手から子どもまで、広くサポートを行う。パフォーマンスアップのための講義やメニュー作成、プロスポーツ選手の食事を例にした子どもたちへの食育も行う管理栄養士。
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今回はサラダチキンを選ぶ上で知っておきたい、サラダチキンのたんぱく質に関わる原材料について分かりやすく説明します。