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熱中症対策にチーズが有効?外でトレーニングする人は必見

熱中症対策にチーズが有効?外でトレーニングする人は必見


ライター

今年も暑い夏となりましたが、「チーズ」が熱中症対策に有効ということはご存知でしょうか?今回はチーズが暑さ対策になる理由を栄養学から説明していきます。

今年は梅雨の時期が長く、その後すぐに気温が高くなりました。

そのため、例年よりも暑さで体調不良になったり、もしくはだるさがとれないと感じている人が多かったように感じます。

また気温も30度以上は当たり前で、35度いう気温も珍しくなくなりました。

来年は東京オリンピックもあり、この気温だけでなく湿度の高さも指摘され、JOCや東京都などでも対策がされています。

外でトレーニングされている方も多いと思いますので、今回はチーズで暑さ対策ができるというお話です。

チーズは種類で栄養成分が異なる

チーズを食べるとカルシウムやナトリウムを摂取することができるため、熱中症対策に効果があります。

また、カルシウムに加えたんぱく質もとれるという一方で、脂質と塩分(ナトリウム)が摂りすぎてしまうことを懸念している方がいます。

まず大事なことは、チーズというひと括りでみるのではなく、種類で見ることが大事です。

比較は実際に食べる量で

下記の表は、100gあたりの栄養成分です。

イメージがしやすいように重量の目安ですが、角または三角形のチーズやスライスチーズなどは、約20g程度です。

パルメザンというのは、パスタなどにかける粉チーズのこと。1回分(1食分)の目安は5gです。

表だけみると一見「パルメザンはたんぱく質もカルシウムも多い!」となりますが、そもそも1回分は5g程度。

こういう食品の表(たいてい100gで比較されています)は現実的に食べる量で比較することがポイントです。

チーズの種類別の比較表

 エネルギー
kcal
たんぱく質
g
脂質
g
カルシウム
mg
食塩相当量
g
エダム35628.925.06602.0
エメンタール42927.333.612001.3
カテージ10513.34.5551.0
カマンベール31019.124.74602.0
クリーム3468.233.0700.7
ゴーダ38025.829.06802.0
チェダー42325.733.87402.0
パルメザン47544.030.813003.8
ブルー34918.829.05903.8
マスカルポーネ228.2 28.2 1500.1
モッツァレラ27618.419.93300.2
やぎ29620.621.71301.2
リコッタ1627.111.53400.4
プロセスチーズ33922.726.06302.8

さてそういう目で比較すると、エネルギーと脂質が低く、たんぱく質が摂りやすいのはカテージチーズだとわかります。

ちなみに、カテージチーズが脂質が低いのは、脱脂粉乳が原料だからです。

脂質が高く、逆にたんぱく質が少ないのが、クリームチーズマスカルポーネ

これはどちらも生クリームが原料なのです。体脂肪をおとし筋肉を増やしたい場合は適していないことが分かります。

プロセスチーズは栄養補給にも

表の一番下にあるプロセスチーズ以外は、すべてナチュラルチーズになりますが、手に入りやすいプロセスチーズは他のチーズと比較すると分かるように、すべての栄養素をそれなりに含みます。

塩分も結構高めなのもわかるかと思います。そのため、熱中症の予防にも使えますし、暑くて思うように食事がとれないというときなどはコンパクトな栄養補給食にもなります。

食事にプラスする、間食で取り入れるなどすれば、安価で持ち運びしやすい熱中症予防食!

チーズで水分摂取も可能

チーズに含まれる水分量は平均50%程度で、食べたものの半分は水分です。

暑い時期にはこまめな水分摂取がすすめられますが、こういった食品をとることでも水分は摂ることができます。

熱中症対策にチーズ。是非、取り入れてみてください。

カテゴリ:知識

取材・この記事を書いた人

投稿者・寄稿者
川端 理香 (Rika Kawabata)

元日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ。プロスポーツ選手から子どもまで、広くサポートを行う。パフォーマンスアップのための講義やメニュー作成、プロスポーツ選手の食事を例にした子どもたちへの食育も行う管理栄養士。


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