筋膜とは?リリースとは?筋膜の意味とおすすめグッズ
トレーニング、フィットネスに関係している方であれば「筋膜」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
最近では、Amazonなどの通販サイトでも筋膜関連のグッズを目にすることも多くなりました。
そこで今回は、最新の筋膜の知識に合わせ、”筋膜とは何か?、リリースとはどういった意味なのか”について、説明したいと思います。後半ではグッズも紹介するので、筋膜についてまだあまり知識のない方にも参考になれば幸いです。
筋膜とは何か
・水溶性状の間質液、つまり基質の中にコラーゲン繊維とエラスチン繊維、さらにヒアルロン酸でできています。
- 筋膜構造
- ・コラーゲン繊維
- ・エラスチン繊維
- ・ヒアルロン酸
- エラスチン繊維
- コラーゲン同士を繋ぎとめコラーゲンと共に網目状立体構造のネットワークを形成して、ゴムのように弾性に富んだ性質です。
- コラーゲン繊維
- 骨・軟骨・腱などの結合組織、皮膚などを構成するたんぱく質で弾性には乏しいですが、弾力に対して強い抵抗性を示します。
コラーゲン、またはそのタイプ、エラスチンなどの配合率や構成要素によって特性が異なります。
筋膜の種類
- 浅筋膜
- 皮膚・皮下組織と筋の間に位置し、皮下組織の一部に当たります。
- 深筋膜
- 筋のすぐ上に位置します。斜め・縦・横に走行する3層構造です。その下には筋を包む筋外膜、一つずつの筋束を包む筋周膜、個々の筋繊維を包む筋内膜があります。
筋膜の重要な役割
- 各組織を包み込み、組織と組織の間に仕切りを作る。同時に組織同士を結びつけ体の姿勢を保つ。
- 組織同士が擦れ合うことで生じる摩擦から保護する
- 筋線維の動きを支え、力の伝達を行う
筋膜は、漢字の通り全身の筋・骨・心臓・脳などの臓器をすべて包み込んでいる膜のことです。筋肉のスムーズな動きにはこの筋膜が大きく関わっています。
リリースの意味
リリースとは、筋と筋膜の硬さから生じる身体の凝りや張りを緩め、筋肉を動きやすい状態に整えることです。ゆっくりと一定の圧をかけ、組織を動かすことにより癒着を弛めると言われています。
ただし、最新の筋膜に関する情報では、筋膜というのは強固な組織でリリースするのは難しいとされています。
また、筋膜の動きを妨げる原因は脳が過去の障害などの影響も関係されていることから、その脳からの抑制にアプローチすることで改善に繋がるとも言われています。
- 1.ある一定の圧で動かす
- 2.すき間が少しずつできる
- 3.開いたスペースに血液が流れ込む
このような流れで筋肉と筋膜の癒着を取り除くことで、筋肉のスムーズな動きを取り戻します
方法
フォームローラーやストレッチポールなどを用いて、リリースしたい部位に当たるよう圧をかけ転がしていきます。
実施例の動画を載せているので参考にしてください。
おすすめのグッズ
グリッドフォームローラー(Amazonで直接見る)
VYPER(Amazonで直接見る)
HYPERICE(Amazonで直接見る)
DOCTOR AIR(Amazonで直接見る)
まとめ
今回は簡単にではありますが筋膜について書かせて頂きました。実は、筋膜というのはまだハッキリとしてない部分でもあります。
また、最近は筋膜に対する考え方も変わってきており、筋膜はリリースというよりは筋膜を支配している脳へのアプローチが重要と言われています。
その為、今までよく言われた「ゴリゴリしてリリース」、よりも「気持ちいい」ぐらいで行うことがポイントです。また、振動するグリッドなどを使用して行うとより効果的に行えます。
是非実践してみて下さい。
取材・この記事を書いた人
某スポーツクラブのチーフトレーナーを経てジュニア、プロアスリートへの指導業務にも従事。科学的根拠に基づいた指導と機能的で動ける身体作り・痛みを出さない身体作りを得意とするパーソナルトレーナー。
取材依頼・お問合せ
当サイトでは、パーソナルトレーナーの方の取材依頼を受け付けています。自薦、他薦は問いません。ご希望の方はコチラよりご連絡お願い致します。取材・出張費は一切いただきません。
今回は筋膜に関する内容です。少し難しい内容になっているのですが、何となくでも理解していただけるとまた知識も高まるかと思います。