神経と筋肉の関係

神経と筋肉の関係


ライター

身体を動かすときに筋肉が単体で動いているわけではなく、その筋肉をコントロールしているのは神経です。この神経のことはあまり聞くことは少ないと思いますが、神経と筋肉の関係が分かるとより自分で身体をコントロールしやすくなります。今回はこの神経と筋肉について説明します。

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身体を動かすときに筋肉が単体で動いているわけではなく、その筋肉をコントロールしているのは神経です。簡単に説明すると身体に対して信号を送る役割を持っています。

この神経のことを知る機会があまりないと思いますが、筋肉との関係が分かると、より自分で身体をコントロールしやすくなります。

今回は、神経と筋肉について説明します。

神経とは何か

神経とは何か

神経とは、神経系のことで線維や細胞を含む神経ネットワーク(信号を送る役割)のことを指し、筋肉に限らず全身のほぼ全ての組織に繋がっています。

運動と神経は切っても切り離せない関係にあります。運動は、大脳から直接的に小脳・基底核・脳幹から間接的に命令を送られることで機能します。

さらに、運動の起こしたとき、結果や命令のコピーが中枢神経に送られてくることで、新たな動作・修正と言った運動プログラムの構築がなされています。

神経系は、運動機能やパフォーマンス、その他の運動機能などの改善に重要な役割を担っているのです。

  • 神経は、ほぼ全身の組織に繋がっていて信号を送る役割がある
  • 脳から送られた信号によって運動が起き、運動(動作)プログラムが構築される
  • 信号を送るだけではなく、機能改善にも重要な役割がある

筋肉と神経の関係

筋肉と神経の関係

筋肉を構成する筋繊維には運動神経が繋がっています。

この筋繊維の活動は、脳から出された指令が脊髄を通り、α運動ニューロンを通じて神経から筋繊維に伝わることによって起こります。

身体を動かす筋肉は、筋繊維が束になっています。一見それぞれ独立しているように見えますが、1つの運動神経細胞から出た1本の神経は複数の筋繊維にも繋がっているのです。

そして、一つの運動神経細胞の筋繊維支配率は、どれだけ細かい動きが必要とされるかによっても変動します。例えば、細かい動きが必要となる手や指の筋肉では、多くの筋繊維を必要とします。

また、運動神経細胞には、小さいものから大きいものまであります。小さいサイズの運動神経細胞には細めの運動神経が、そして大きいサイズの運動神経細胞には太めの運動神経が接続して動作を起こしています。

  • 筋肉の束=筋繊維には運動神経が繋がっている
  • 脳からだ出された指令は、神経を通じ筋繊維に伝わる
  • 1つの神経細胞は複数の筋繊維と繋がっている
  • 動作に応じて、筋繊維の支配率が変わる

神経を鍛える、その意味

神経を鍛える、その意味

筋肉が力を発揮するには筋繊維が活動しなければなりません。

活動させるためには、運動神経細胞を興奮させ脳へ信号を送る必要があり、脳への信号を多く送ることで、より多くの筋肉を活動させることができます。

そして、筋力発揮に運動体(筋線維の集団)が重要で、この運動体をどれだけ動員できるかによって発揮できる筋が変わり、同時に力を出すタイミングを合わせることも筋力発揮には関係します。

効率的に筋力を発揮させるには、適切なタイミングで適切に必要な運動体を動員できるかが重要です。それが、神経(信号の量)を鍛える意味に繋がるのです。

  • 筋力発揮には筋繊維の活動が必要
  • 筋繊維の活動には、脳の信号が関係
  • 効率的に筋力を発揮させるには適切なタイミングと運動体が重要

神経を鍛える方法

神経を鍛える方法

神経を正しく鍛えるためにまず重要なことは、身体の動きをコントロールしている脳に対して正しい入力(プログラム)をしていくことです。

正しい動作を入力をしていくには、姿勢とフォームを行うことが重要であり、脳に正しい動きを記憶させます。そして、正しい動作を行い鍛える上で重要なのがSMUとFMUです。

SMU
サイズが小さく、遅い動きで力発揮が少ない。持久力に優れており動員されやすいという特徴があるため、少ない重量と、ゆっくりとした動きで鍛えていくことができる。
FMU
サイズが大きく、早い動きで力発揮が大きい。持久力が乏しく、動員されにくいという特徴があるため、重い重量と早い動きで鍛えていくことができる。

一般的には、”SMUをインナーマッスル”、”FMUをアウターマッスル”と想像するとわかりやすいです。どちらの運動体を鍛えたいかによってトレーニング内容も変えていく必要があります。

日頃から筋力トレーニングを行っている方は、普段の何気ない動作でもアウターマッスルもメインで使う傾向があり、インナーマッスルを動員しにくくなっているケースがあります。

そのため、神経を適切に鍛えるためには、アウターマッスルを抑制してインナーマッスルを活性化するようなアプローチも必要です。インナーマッスル、アウターマッスルの具体的なトレーニング方法については、また別の機会に説明します。

まとめ

筋肉と神経というのは、以上で説明したように互いに欠かせない存在であり、切っても切れない関係にあります。

神経を鍛えるというのは、パワーリフターだけではなく、日常的に健康維持のためにトレーニングをしている人にとっても十分にメリットがあります。

例えば、日常の動作がスムーズにできるようになったり、運動目的の方であればパフォーマンスの向上にも関係してきます。ですので、今まであまり気にせずにトレーニングをされてきた方は、神経も意識してトレーニングされてみてはいかがでしょうか。

きっと良い影響を与えてくれるはずです。

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カテゴリ:知識

取材・この記事を書いた人

投稿者・寄稿者
御厨 広志 (mikuriya)

某スポーツクラブのチーフトレーナーを経てジュニア、プロアスリートへの指導業務にも従事。科学的根拠に基づいた指導と機能的で動ける身体作り・痛みを出さない身体作りを得意とするパーソナルトレーナー。


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