鈴木雅さんのパーソナルトレーニング「やる気スイッチ」
今回の記事では私が鈴木雅さんのパーソナルトレーニングを受けた際に減量ではやる気スイッチを入れることが大切というアドバイスをいただいたので、そのやる気スイッチとはどういうものなのか、スイッチを入れるためにはどうすればよいのかということをお伝えしたいと思います。
目次
鈴木雅とは?
- 鈴木雅
- 現在9連覇中のボディビル日本チャンピオン
- 国内だけでなく世界大会である2016年のアーノルドクラシックアマチュアボディビル80kg級の部門で優勝もしたことのある世界にも通用するボディビルダー。
この戦績を例えるならば日本ボディビル会の吉田沙保里。知性の高さは日本ボディビル界の室伏広治といったところでしょうか。(逆にわかりにくい?)
とにかく体はさることながら知性、トレーナーとしての技術は日本トップクラスで人柄も素晴らしい方です。
やる気スイッチとは
さて本題の「やる気スイッチ」を入れるとはどういうことなのか。
それは、いわゆる本気を出すこと。です。
他の言葉で言えば「減量モード」「志が高い状態」「常に気を張っている状態」「戦闘態勢」「交感神経優位な状態」が挙げられます。
根性論?と思われそうですが、やる気スイッチはかなり重要で、やる気スイッチを入れるか入れないかで減量(ダイエット)の進み具合もトレーニングの質も変わって来ます。まずはやる気スイッチと減量(ダイエット)の関係について見ていきましょう。
やる気スイッチとダイエット
やる気スイッチを入れると、アドレナリンやグルカゴンといったストレスホルモンが分泌され体脂肪が分解されやすい状態になります。
逆にやる気スイッチを入れていない状態では体脂肪を分解する作用とは相反するホルモンであるセロトニンといったリラックスホルモンが出ていることになり減量しにくい身体になってしまいます。
そうならないためにも減量期間に入ったら毎日のように自分のなりたい目標を思い描き、それを達成するためになんとしてもやるぞという意気込み、焦り、高揚感のような精神状態をキープすることが大切です。
やる気スイッチとトレーニング
ダイエットには、食べて絞るという一見矛盾した言葉があります。
この言葉の真意としてはしっかりと食べるからこそ摂取カロリーを上回るだけのトレーニングができるという意味です。
意味を知ると「じゃあ食べた分だけ運動の”量”を増やさないといけないんだ」思ってしまいますが、鈴木雅さん曰く、
「運動の量を増やすわけではなくやる気スイッチを入れると運動の『質』が変わるから運動の『量』ではなく『質』の変化で消費カロリーが増える。」
「やる気スイッチを入れることで何となくいつも通りのセットや回数の増やし方でやるのではなくより気を張った精神状態にすることでいつも以上に粘り強く力を出せるようになる。」
ということでした。
これを言われたとき「自分は減量期以外でもトレーニングはいつも振り絞ってやっているんだけどなぁ」と思ってしまったのですが、より深く自分のトレーニングについて思い返してみると、
- トレーニングの最初の種目は限界まで振り絞っていたけど、後半の種目では確かに何となくやっていたこともあるかもしれない。
- とりあえず”前回の重量と回数を一回だけ超えられればいいや”という思い、さらに”二回できるところを一回に留めておいたことがあるかもしれない”という些細な気のゆるみ・妥協のような部分がありました。
やる気スイッチを入れるとはこういった小さな気のゆるみを無くす状態とも言えそうです。
やる気スイッチの入れ方
ではやる気スイッチを入れるにはどうすればいいのか。
それは、私が思うに方法が3つあります。
1.目標を強くイメージすること
やる気スイッチの入れ方に関してアドバイスして頂いたのは「やる気スイッチを入れるためには目標を達成した自分を細かくイメージすることが大事。」
「ボディビルやフィジークの大会に出るのであれば、自分はどの選手と張り合っていて、大会の成績はどれくらいになるのかというところまで意識したほうが良い。」
順調に減量がうまくいかない人は自分のなりたい目標をうまくイメージできている人が少ない。」
とのことでした。つまり、どれだけ現実的・リアルにイメージできるのかが重要であるということです。
2.炭水化物を一気に減らす日を設けること
炭水化物をあまりとらないダイエットだと副交感神経が高まりにくくなり交感神経が高まりやすくなります。
やる気スイッチを入れることとは、すなわち交感神経を優位にし副交感神経を下げることなので炭水化物を減らす日を週に1~2回設けたり、5食でもトレーニング前と後だけに炭水化物を配分して残りの食事は炭水化物をとらないようにするといったバリエーションを加えることが大切です。
3.扱えないような重量を持ってみること
3つめはトレーニングの時に自分がその種目で扱えないような重量を持ってみることです。
その重量で動作をしなくてもよいのでぐっと持ち上げてあげるだけでも交感神経があがるのでこれを本番セットの前にやってみるのも一つの方法です。
まとめ
やる気スイッチとは交感神経を優位にすること。
交感神経が優位になると
- アドレナリンやグルカゴンといった脂肪を分解するホルモンが出やすくなる
- トレーニングの質が上がり消費カロリーが増える
やる気スイッチをつけるためには三つの方法を試すべし。
- 1.目標達成した自分をかなり細かくイメージすること
- 2.炭水化物の摂取を減らす日を設けること
- 3.トレーニングの本番セットの前に自分では扱えない重量をもってみること
これらを押さえ、やる気スイッチを入れることでいつも行っているダイエットが以前とは違いかなりスムーズにいくかもしれません。
ちなみに私は、鈴木雅さんに相談した翌日から全く動かなかった体重がカロリーを減らすことなく順調に減るようになってきました!
あなたもやる気スイッチを入れてダイエットを継続または再挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと身体への変化も変わってくると思います。
取材・この記事を書いた人
通称パクチー大原。フリーのパーソナルトレーナーとして活動中。TwitterやYOUTUBEで「『こうすればもっと早く筋肉をつけられるのに‼️ダイエットができるのに‼️』という過去の自分に教えたい筋トレ&ダイエット情報」を発信している。2023年の東京ボディビル選手権で優勝します。
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今回の記事では私が鈴木雅さんのパーソナルトレーニングを受けた際に減量ではやる気スイッチを入れることが大切というアドバイスをいただいたので、そのやる気スイッチとはどういうものなのか、スイッチを入れるためにはどうすればよいのかということをお伝えしたいと思います。