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水ダイエットは本当か?水の効果と適量、種類

水ダイエットは本当か?水の効果と適量、種類


ライター

今回のテーマは人間が生きていく上で必要不可欠な水とダイエットの関係についてです。水がどのようにしてダイエットに関係しているのか。そして、そもそも実際のところどの程度効果があるのか。水の必要性からダイエットとの関係まで分かりやすく説明します。

ハイおなっすパクチー大原です。

今回のテーマは人間が生きていく上で必要不可欠な水とダイエットの関係についてです。

皆さんも一度は聞いたことがありませんか?「水でダイエットに成功した、痩せた」…という話。ダイエット経験者であれば聞いたり見たことがあると思います。

水がどのようにしてダイエットに関係しているのか。そして、そもそも実際のところどの程度効果があるのか。都市伝説的なこのテーマの信憑性と水の必要性、ダイエットとの関係について分かりやすく説明します。

人に水が必要な理由

人に水が必要な理由

水は人間だけに限らず生命維持に必要不可欠です。

身体の中では栄養素を吸収したり、吸収した栄養素をエネルギーとして消費したり、栄養を体に蓄えたりと様々な化学反応が行われているのですが、この反応に水が関係しています。

この化学反応を”加水分解反応”といい、体内の水分が不足するとこの一連の流れがスムーズに行われなくなってしまうのです。

身体における水分量は非常に重要で、一般的に体重の1%の水分が失われるとパフォーマンスの低下が起こります。

2%の水分が失われると喉の渇きを感じ、3%の水分が失われると自覚できるレベルまでパフォーマンスと集中力低下が起こります。

それ以上になると、めまいや意識混濁、心肺の停止が起こることもあるのです。いかに水分が体にとって必要であるかが理解できますね。

なぜ水がダイエットに良いとされている?

なぜ水がダイエットに良いとされているのか

水を多く摂ることによってダイエットに与える影響は2つあります。

1.老廃物の排出

一般的な例えとして「老廃物」という単語を使いましたが、老廃物とは基本的に「塩分」のことを指します。

塩分は人にとって大切なミナラル分です。しかし、大量の塩分を摂取すると病気やむくみが生じます。そのため、人は体外に必要以上に接種した塩分を排出しようという働きが起こるのです。

そして、その塩分の排出に必要なのが水分です。

※必要以上に塩分を接種した場合、一時的に体内に水分を貯め込み体重が増加しますが、これは一時的なものであり、太ったということではありません。

水分を貯め込んだ状態で体重を計り、抜けた後に計り直す。一時的なこの体重の減少が直接的に効果をもたらしていると思われています。

2.脂肪の分解を促進する

脂肪の分解という化学反応も水分を通して行われるため、体内に十分な水分量がないと脂肪の分解がうまく進みません。

(※1)私のクライアントで水を多く摂りすぎると逆に体重が増えるのではないかという方がいましたが、水は不必要な分はすぐに排出されます。

水で本当に痩せることはできるのか?

本題ですが、水をしっかりと飲むことでどの程度痩せることができるのでしょうか?

適量の水は、老廃物の排出と脂肪分解など確かに体に良い影響をもたらすことは間違いありません。しかし、今回のテーマ「水だけで」と考えた場合、”痩せることができる、ダイエットに効果がある”とは言えないでしょう。

例え実際にそれを体験したとしても、それは一時的なものであり”痩せた”ということにはなりません。

先ほど説明したように、脂肪分解の促進作用があるので絶対関係がないと言い切れませんが、それは”健康的に”という視点で言えば間違ったダイエットです。

ダイエットの根本は”摂取カロリーが消費カロリーをよりも少ない状態を作る必要がある”ので食事か運動を見直さない限り継続的に体重が減少することはないのです。

ですので、健康を前提におくと水が直接的に体重を減らすのは常識的にないと思っていいでしょう。むしろ摂りすぎると逆に悪影響があるとされています。(詳しくはこちら

1日の最適な水分量はどれくらいか

さて、水を多めに摂る必要があると言いましたが、この多めにとは具体的にどの程度の量なのでしょうか。

結論から言うと、一つの目安として最低限摂取したい水分量は体重の20分の1と言われています。

体重が60kgの場合
60 ÷ 20 = 3リットル

計算の通りで見ると、3リットルの水を飲む必要があるのですが、全て飲料水から摂取する必要があるということではありません。野菜や果物、汁物を食事で摂ると、その分も水分として3リットルに含まれます。

先ほど紹介した記事にも書かれてありますが、実施に飲料水として摂取するのは2リットル未満ということになります。勘違いしてガブ飲みしないようにしましょう。後は、運動量に応じて補給してあげると良いです。

水の摂取タイミングとしては、喉の渇きが来る前に飲むことが重量です。喉の渇きを感じるということは既に脱水が始まっているサインなので、なるべくこまめに水分を摂取してあげましょう。

良い水・水分摂取、ダイエットには適さない水

良い水・水分摂取、ダイエットには適さない水

同じ水分でも体に良いものと悪いものがあります。

コーヒーや紅茶、煎茶などは体内の水を排出する利尿作用があるカフェインが含まれているため、必要量を取る目的としては避けたほうが良いです。また、アルコールも同様に利尿作用があるため水分摂取には適していません。

水分摂取に適しているのは、カフェインやアルコールの入っていない水やカフェインレスのお茶です。

意外と勘違いされているのが、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料水をとることです。これらの中には炭水化物はかなり入っているため、カロリーを水分で摂取してしまうことになります。

ダイエットをする場合の水分摂取には適していないため注意が必要です。

まとめ

水ダイエットは本当か?水の効果と適量、種類

いかがでしたでしょうか。水をしっかりと摂取することはダイエットを行う上で非常に重要な要素ではあるのですが、水だけ飲めば勝手の痩せるというのは間違ってることが理解できたと思います。

水分も含めダイエットを成功させるには食事、運動といった重要なダイエット要素をしっかりと押さえた上で水分摂取にも気を使ってあげることが必要なのです。

水ばかり大量に飲んでも健康的に痩せることはできません。

カテゴリ:知識

取材・この記事を書いた人

投稿者・寄稿者
大原 優一 (Yuichi Ohara)

通称パクチー大原。フリーのパーソナルトレーナーとして活動中。TwitterやYOUTUBEで「『こうすればもっと早く筋肉をつけられるのに‼️ダイエットができるのに‼️』という過去の自分に教えたい筋トレ&ダイエット情報」を発信している。2023年の東京ボディビル選手権で優勝します。


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